素材辞典1:ひつじの革

モロッコ雑貨素材辞典1:ひつじの革

やわらかく、程よい厚みがあり、毛穴が目立たない、断熱効率が高い革です。 モロッコには人口の倍以上の羊が居るといわれるほど、ポピュラーな革ですが、一言で羊の革と言っても、羊が育った環境、食べてきたもの、年齢などにより、革にも様々なグレードがあり、一枚の革の価格もピンからキリまで10倍もの価格の差があります。

バブーシュの素材としては、山羊革、牛革などがありますが、山羊革は、羊革に比べ薄く、硬質で毛穴が目立つのが特徴。また、牛革は厚みがあるため、高級男性用バブーシュや、高級オットマン、外履き用の靴底などに使われますが、靴底素材としては滑りやすいのが難点です。

ベジタブルタンニンなめし

革のなめし方には、大きく分けて、伝統的な「ベジタブルタンニンなめし」「クロムなめし」「ベジタブル&クロムのコンビネーション」があります。 「ベジタブルタンニンなめし」は、古代ローマの昔から行われてきた伝統的ななめし法で、植物から取れたタンニン液を時間を掛けて丁寧に皮に浸透させていくことにより革を作る方法です。

モロッコでは、アトラス山脈に生えるコルクの革が使われています。 化学薬品を使わず、人体・環境にやさしい為、最近は理想的ななめし方法として見直されて居ますが、工程のほとんどが機械化できないため、人件費が掛かる方法として先進国ではほとんどの革がクロムなめしにて生産されています。

また、人の手で処理されるため、仕上がりに差が出やすいなめし方法です。 「クロムなめし」は近代になってから開発されたなめし方法で、化学薬品を使い機械的になめし処理が出来るため、大量生産に向き、現在では世界中で生産される革の90%以上がクロムなめしで処理されていますが、生産途中及びクロムなめしにて生産された商品から六価クロム(二クロム酸カリウム)が検出されることが問題になっています。

ディアモロッコのバブーシュは、全て「ベジタブルタンニンなめし」にて処理された革を使用しています。
ディアモロッコでは、革の仕入れ、セレクトから自社で行い、出来る限り状態がよく匂いの少ないものをバブーシュ生産用に仕入れています。

革は一枚一枚個性を持ち、傷やシミも見られます。ディアモロッコでは革を自然の恵みと捉え、出来るだけ廃棄する部分を最小限にしたいと考えています。革本来のシワなど、1足ごとに異なったバブーシュの表情を楽しんでいただければと思います。

革は吸湿・放湿性が高い素材で、「呼吸している」とも言われます。そのため、バブーシュは素足で履いてもべたつきにくく、表面の感触はいつもさらっとしています。足になじんで革が変化していく心地よさがあり、優しい風合いを楽しめるルームシューズです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA